●当院の訪問診療について

• 高齢になり頑張れば通院できる。　でも、いざという時に先生が家に来てもらいたい。
  訪問診療（在宅医療）と往診の違いはなんですか？

  可能です！
  
  基本的に緊急時は往診としての対応となります。当院では夜間の訪問診療は出来ませんが、対応可能です。そのような方には、まず月1～4回程度の訪問診療を行っていきます。（基本的には外来通院は不要です）その中で緊急時などに不定期の往診対応をする事が出来ます。
  
  また、当院の訪問診療対応の患者様は、24時間お電話での対応～必要であれば入院対応を行っています。夜間でもお電話いただければお名前が登録されていますので普段のカルテを参照しながら当院の看護師が電話で対応、その後、訪問診療担当の医師と連絡し、対応します。（医師の夜間緊急訪問は行っていませんが、当院での入院対応は全面的に受け付けております）

• 思い切って在宅医療をうけることにした。　家ではどこまで治療を受けられるのですか？
  病院との治療とは、かけ離れているのですか？　二度と入院できなくなるのですか？

  在宅医療の場合、必要であれば介護、看護も同時に受ける事ができます。
  
  365日24時間での対応体制は急性期の治療を終えた方であれば、病院での療養生活よりも、より充実した生活を送ることができます。また、点滴やその他の薬剤投与も可能ですし、血液検査なども行うことができます。
  
  在宅移行にあたり、病院に二度と入院できないのではと心配される方もいますが、上記のとおり、普段からの訪問診療で病状や生活の状況を通常の外来診療よりも把握できている部分も多いので病院での入院療養よりもスムーズに連携する事ができます。

• 入院生活が長くなり、長くは入院できないと病院からも言われている。
  しかし、自宅で介護するのは家族としても無理だ。　自宅以外でも訪問診療は受けられますか？

  在宅医療をおすすめする際に、「病院から追い出される」と不安に思われる方がいます。
  
  

  未知の世界で不安が多いとは思いますが、何度もお話し合いをしたり、ご自宅を訪問したり、多職種のスタッフが介入し、ご本人様、ご家族が自宅で安心して療養生活が送れるよう計画を立てていきます。

  
  家で過ごす事が本来、当たり前であること、入院医療の必要な時期はごく限られているということを、この機会に一緒に考えさせていただきたいと思っております。また、自宅でなくとも高齢者住宅や有料老人ホーム、特別養護老人ホーム（施設により違う場合もあり）で在宅医療を受ける事は可能です。

• そもそも在宅医療の何がおすすめなのですか？

  癌の終末期、認知症の方、寝たきりでチューブが入っている方、おむつの方、意志の疎通困難な方、寝たきりで一人暮らしの方、人は誰でも家で過ごすことが可能です。
  
  

  病院には医師や看護師がいるから安心というのは必ずしも正解ではないことをぜひ知っていただきたく、当院では在宅医療を行っています。住み慣れた家で、見慣れた壁や天井を見ながらリハビリテーションを受けることも、歯の治療を受けることもできます。

  
  若い頃は、入院した時に「退院はいつできるかな？早く家に帰りたい」と誰もが思うはずです。いつからか、高齢で、認知症で、寝たきりで・・・と条件が重なるなか入院となった時、周囲もその方の退院を想像しなくなり最後まで病院で過ごすことを暗黙の了解としてしまうようになったのでしょうか。もういちど家で過ごせるかを考える機会をいただけたらと思います。当院は全面的に協力いたしますので、いつでもどんなことでもご相談ください。

●訪問診療の費用について

（月2回訪問の場合）